痛い所にはとりあえずシップと思っているあなたへ
何もしていないのに痛い所が現れると、まずシップを貼って対処しませんか?
それって実は・・・「気休めで効果が無い」です。
シップは皮膚から痛み止めの成分を浸透させていくものです。炎症が起きているところは効果がありますが、炎症が起きていないところは効果が全然見られないです。また痛みの全てが炎症が起きていると思われている方が非常に多いです。
痛みとは?
痛みとは身体の各パーツからの反応を脳が痛みとして出しています。例えば、膝の骨がすり減っているとします。骨がすり減って痛みが出るのでしょうか?
答えはNOです。
骨に脳への連絡手段が無いので痛みは出ないのです。
脳と連絡出来るのは、筋肉・関節・靭帯になります。それぞれに脳と連絡出来る受容器(センサー)が備わっているからです。
先ほどの例の膝の骨がすり減っている場合で膝に痛みがあるとすると、痛みの原因は膝周りの筋肉か関節か靭帯が影響を受けたからになります。
私の経験ですが、ある患者様で膝のレントゲンを撮ると膝のすり減りが見られるが膝の痛みが無く、しっかりしゃがむことが出来ている方を見たことがあります。骨のすり減りが原因であれば痛みがあり、しゃがむのも困難なはずです。
何故痛みが出るか?
何もしていないのに痛みが出るときは、筋肉の過度の緊張、関節・靭帯がねじれ引っ張られている状態が考えられます。その状態は炎症が無く痛みが出ます。
例えば、筋肉の過度の緊張とは、ふくらはぎのこむら返りやぎっくり腰、長時間筋肉に力を入れている状態なんかがそうです。関節・靭帯では普段の生活で歩いている時に少し膝が内向いた状態で歩いてしまって、その状態を気付かず続けてしまった(捻挫までいかないので痛くない状態)などです。
結局シップでは治らない
炎症が出ていない状態でシップを貼っても効果が無いのがお分かり頂けると思います。痛みは身体のサインなので、筋肉・関節・靭帯のどれかが問題になっています。その問題を見つけて対処することが痛みの緩和の近道ですよ!